大本山東福寺とのご縁 〜東福茶宴までの道のり〜
東 福 茶 宴
東福寺御開山様(聖一国師)は宋の国 径山万寿禅寺に学び、
茶を故郷 静岡に伝えたとされる静岡茶の祖です。
修行されていた径山で「径山茶宴」という茶会が行われていたという故事に習い、ここ東福寺での茶会を「東福茶宴」と称しました。
2020年から毎年12月上旬に行われる無料の茶振舞いは、
御開山様の故郷 静岡と縁ある人々によるおもてなしです。
茶宴は、㈱ロイヤルブルーティージャパンの商標です。
東福茶宴では、下記のお茶を無料で呈茶いたします。
お好みのお茶を選んでお待ちください。
緑茶
普通煎茶 「深澤清馥(みさわのせいふく)」
御開山様の御生家の分家にあたる故・米澤博氏がその生涯のほとんどを費やし研究育種されたものです。
最晩年、地区の民生委員に「この土地に合う品種を見つけたい。見つかることを楽しみに続けてきた。
いくつかの中から世に出せたら」と、告げたそうです。
静岡県茶業研究センターのお力をお借りして6年の調査を経て、今年収獲しました。
お茶銘は、聖一国師が開山された京都東山の大本山東福寺三〇五世原田融道管長猊下によるものです。
お茶好きの皆様のご意見をお聞かせいただければと思います。
紅茶
静岡本山在来 四つ頭風
ここ大本山東福寺の御開山様がお伝えになられた、禅寺の規則を定めた最古の書物「禅苑清規」に記される特為茶の礼が、方丈で今に続いております。開山忌に行われる「方丈斎四つ頭茶坐」(非公開)で、日本茶道の原点といわれています。
御開山様・聖一国師の生誕地で「在来」と称され地域に残る茶樹から、芽をひと芽ひと芽摘み取り、萎凋・揉捻・酸化・乾燥の工程を経て作り出された紅茶を使い、茶礼の一部を真似て傾奇者が遊んでみました。
※特為茶…特別にお招きした客のためのお茶。
※四頭茶会…正客が四名であることから四頭といわれる。各々の客人の前でお点前を行う。
【ご報告】深澤清馥、全国茶品評会で3等入賞しました!
お茶の収穫を支えてくれたボランティアの皆様や、一年間お茶の管理をしてくれている「栃沢茶を育てる会」の皆様の努力により、第78回 全国茶品評会 3等 入賞いたしました! (品種は、やぶきたとされていますが、自家育成種です)
「全国茶品評会」とは・・・
全国茶品評会は、全国お茶まつりの主要行事の一つ。全国の生産者がお茶の出来栄えを競う品評会で、全国茶生産団体連合会が主催し、1947年から毎年開催しています。
審査部門は、普通煎茶、深蒸し茶、かぶせ茶、玉露など8カテゴリに分類され、部門ごとに最高賞・「農林水産大臣賞」を目指します。「農林水産大臣賞」の受賞はお茶生産者の長年の夢です。
全国茶品評会の審査は「官能審査」。官能審査には、茶葉の形状や色沢を審査する「外観審査」と、熱湯で抽出した浸出液の色、香り、味(滋味)を審査する「内質審査」があり、茶の審査技術を持った専門家が実施します。項目ごとに配点基準が設けられており、各項目の合計得点で順位を付け、1等から3等までを入賞とします。また、茶種ごとに審査成績が優秀な市町村に対して贈られる「優秀産地賞」も設けられています。
第78回全国お茶まつり静岡大会実行委員会HPより