栃沢茶を育てる会

大本山東福寺御開山様・聖一国師の生まれ故郷である栃沢は、静岡市の北西、藁科川の上流に位置しています。1244年、国師が帰国の挨拶に栃沢の母を訪ね、その時にお茶が伝えられたと言われています。「栃沢茶を育てる会」は2004年に、この栃沢地区のお茶生産農家9名で組織されたグループです。

個人経営の茶農家がほとんどで先を危ぶむ声も出る中、歴史と自然を活かしたお茶の古里として、個々の個性を全面に出し、自分の作ったお茶を自分で振る舞ってみたらどうだろうかというご提案をいただきました。躊躇う気持ちもあった中、お互いのお茶を飲んでみたところ、それぞれの個性の違いに気づきました。

「お茶は扱いで変わる。同じやぶきた(品種)でも作り手で違う。何はともかくやってみよう。」と「第一回栃沢茶宴」が開催されました。そして形を変えながら、今も毎年茶会が催されています。

その後、東福寺様とのご縁をいただき、2020年から東福茶宴を開催させていただいております。御開山様の故郷で育ったお茶で「ほっと」していただければと思います。

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